約 1,111,736 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5559.html
登録日:2009/12/22(火) 05 02 22 更新日:2023/09/23 Sat 20 42 16NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 ARIA ふもっふ ぽにー ぽに男 アホな動機 フルメタ フルメタル・パニック! フルメタ登場人物項目 ポニテ ポニーテール ポニ男 何故か立ってしまった項目 出雲暁 変態 女の敵 成田剣 極めて特殊な変態 獣人←ではない←多分 痴漢 覚醒態 針金 馬 だれかっ!? 変態ですっ! それも、極めて特殊な変態ですっ! 助けて! い、いやあぁあぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!! ライトノベル作品『フルメタル・パニック!』の短編第三巻収録「押し売りのフェティッシュ」、及びそのアニメ版に登場する極めて特殊な変態の痴漢。 CV.成田剣 頭に馬の被り物をしており、何故か上半身は裸に上着だけ羽織っている。両手にヘアブラシとピアノ線を持ち、人語を介さず「ぽに」「ぽに〜」と馬っぽいしゃべり方をする。 人語を話さない同士だからかボン太くんと会話出来るが、意志疎通に成功しているかは当人にしか分からない(ただしボン太くんはボイスチェンジャーなのに対し、こいつは地声)。 見た目完全にギャグだが、実際に遭遇したらかなり恐い変人である。 ぽにぽに言いながら大股で走って追いかけてくる姿には狂気すら感じる(作中では『素早いゾンビ』と表現された)。 夜中、陣代高校の付近に出没して女の子を襲い、髪型を強制的にポニーテールにしてしまうという地味に悪質な事をしていた。 しかも針金とボンドで無理矢理やるため一度被害に遭うとしばらく戻らない。乙女の髪を何だと思っているのか。 半ば強制的に囮捜査に付き合わされたかなめに襲いかかり、ボン太くんと不良婦警の戦闘に巻き込まれ頭の両サイドからゴム弾(ヘビー級ボクサーのパンチ並の威力)の挟み撃ちをくらい沈黙。御用となった。 犯行の動機は 「だって……ポニーは最高じゃないスか。ショートのうなじの色っぽさ。ロングのしっとりとした女の子らしさ。一見矛盾するこの二要素を、完璧に兼ね備えてるんスよ……?」 と語っている。 ポニーテールの魅力がこの男を犯行に駆り立てたらしい。 恐るべし、ポニーテール……。 実はモデルがおり、フルメタ作者の賀東昭二と親交が深い成年漫画家で、業界一のポニーテール愛好家である井上よしひさ氏がそれらしい。 ちなみに馬の被り物してるからといって、ハイポーション飲んだりゲロガ打ったりチョコ作ったり吐いたりはしない。 ふもっふの中でも印象深いギャグキャラなせいか、『スーパーロボット大戦W』や『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』にも出演している。 上の極めて特殊な変態とは関係なくポニーテールな男キャラがそう呼ばれたりする。 以下の二人がそうである。 2.ARIAに登場するキャラクター 本名 出雲 暁 3.ビリー・カタギリ 別名:ポニギリ ぽに、ぽに…… △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なんというCV成田剣の無駄遣いw -- 名無しさん (2013-11-05 00 07 35) スパロボ参戦も果たしてるよ!やったね!(?) -- 名無しさん (2013-11-05 00 31 05) よし、このまま第三次Zにも参戦だw -- 名無しさん (2014-02-20 15 29 54) ↑ブライトさんかオレンジが被るんだな? -- 名無しさん (2014-02-20 15 34 29) 第三次Zでまさかのアルトを襲うというw確かにポニテだけどさw -- 名無しさん (2014-04-18 14 11 05) ↑流石はアルト姫w -- 名無しさん (2014-04-18 14 27 13) ハイポーションで吹いたwww -- 名無しさん (2014-05-16 20 24 47) 俺、ポニーテールになります。 -- 名無しさん (2014-12-14 22 38 48) 女性陣差し置いて襲われるアルト姫www -- 名無しさん (2014-12-26 13 16 59) そして、そんなぽに男にキレる女性陣w -- 名無しさん (2014-12-26 13 21 18) 平和な時代に溶け込めなかった獣人たちに、同胞と間違えられて拉致られたあげくテロに参加させられ……しかも最終的に双方の懸け橋のような立場にまで昇格しやがったwww -- 名無しさん (2015-04-21 20 13 24) スパロボWでゾンダーになったのは驚いた -- 名無しさん (2023-09-23 20 42 16) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/25232.html
登録日:2010/08/29(日) 11 37 13 更新日:2024/01/08 Mon 23 44 15NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ACE ACE R ACEオリジナル アナザーセンチュリーズエピソード アンドロイド オータム・フォー シーズン デッドコピー デッドコピー←胸が ボン太くん 主人公 末っ子 沢城みゆき 秋 艦長 ACE R、Another Century s Episode Rの登場人物。 CV 沢城みゆき 他作品からの参戦ではなく、ACE Rのオリジナルキャラクター。 そしてストーリーの中核を担う主人公でもある。 搭乗機体は同じくオリジナル機体のアルファート。 有事には普段乗っている戦艦アーク・アルファから分離し戦闘する。 テンションゲージを消費してモードチェンジすることができる。 連射と威力に優れた射撃を持つ第一形態、常時ガード機能や強力なテンション攻撃を持つ最終形態と、作中でも屈指の実力をもつ機体。 ストーリー序盤では、謎の球体に吸い込まれ異世界に転移して来たエースたちを保護するべく、アーク・アルファを駆り行動する。 しかし、彼女は記憶喪失であり、自分が何者なのか、何故アーク・アルファの艦長なのか、等の記憶がさっぱりない。 前述の行動も「助けなきゃいけない気がしたから」となんとも曖昧な理由からきている。 謎めいた点が多く、一部の仲間からも「実は敵なのではないか」と疑われてしまう。 記憶喪失の影響からか、感情を表に出さず無機質な喋り方をする。 しかし、異世界から来た様々な人達を疑うことなく受け入れてくれたり、ゼロの正体がルルーシュであることを皆に黙っていてくれる辺りから察するに、気遣いが出来て優しい性格であることがうかがえる。 また、感情を全く表さないというわけでもなく、とあるミッションではぬいぐるみ風パワードスーツ機であるボン太くんを見てドキドキしたらしい。 リーナ曰く、「恋ね、それは」 いや、恋じゃないだろ。むしろ『萌え』だと思いたい。 本人もまんざらでは無さそうだ。 さすがボン太くん、異世界だろうとその愛らしさに微塵の曇りもないぜ! オリジナルキャラとしては、程良く空気で他の版権作品のキャラの活躍を奪うことも無ければ、空気過ぎて忘れられるということも無い立ち位置にある。 以下ネタバレ 彼女の正体は敵であるアンドロイド集団「シーズン」のメンバー、オータム・ワンのデッドコピー。 つまり彼女もアンドロイドであるが、シーズン同様センチメント・サーキットと呼ばれる感情回路があるので感情はきちんとある。 たしかにあのおっぱいはデッドコピー。 シーズンとは彼女のいる惑星「エリア」において人間を守護するべく作られたアンドロイドの集団なのだが、ある時を境に惑星を守るシステムACEを用いて人間に反乱を起こした。 自衛手段をシーズンに委ねていた人間は為す術もなく虐殺されていく。 このままでは人類という種の存続すら危ぶまれてしまう。 そこで科学者達は、Vドライブと呼ばれる次元転送装置とウームと呼ばれる人工子宮を作り、それらをアーク・アルファに搭載した。 オータム・フォーはその戦艦アーク・アルファを制御するために作られたアンドロイドなのである。 異世界のエースたちが惑星エリアに転移したのは、そのVドライブによる転移の失敗が原因。なんとも危なっかしい装置を積んだもんである。 そしてオータム・フォーの最終的な目的は… Vドライブで安全な平行世界に行き人工子宮を使い惑星エリアの子孫を残すことである。 人工子宮を使い子孫を残すことである。 ……それなんてエロg(ry もっとも最終的には異世界から来た方々のおかげでシーズンは倒れ、彼女は平行世界に行くことは無く惑星エリアに残ることになったのだが…。 それでも惑星エリアを再び復興する為に、彼女は人工子宮を使い子孫を残さねばならないのだ。 子宮は子宮でも試験管だけどな!! 惑星エリアを復興する手伝いをする方のみ追記・修正をしてください。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] みゆきちに中々キワドイ台詞を言わせた良キャラ -- 名無しさん (2013-11-19 13 37 56) いつかOGシリーズにゲスト参戦することを祈ってます -- 名無しさん (2013-11-19 13 54 08) ↑OGでもキョウスケやリュウセイとクロスオーバーしてほしい -- 名無しさん (2014-12-20 11 20 24) OGだと、行ったのが正史っぽいし、空間転移や転移失敗はしょっちゅう起きてるしな。 -- 名無しさん (2014-12-20 12 01 15) ムーンデュエラーズに出てこないかな~? -- 名無しさん (2016-05-22 13 53 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/suproy3/pages/194.html
【101~200】 時系列順に読む No. タイトル 人物 機体 場所 作者名 101 さらば獅子よ!水底に眠れ! レーベンシンジ ゴライオンジャイアントロボゼルエルゴッドマーズ C-4上空(南)C-5海中(北) ◆JxdRxpQZ3o 102 The Garden of Everything ヴァンルリトレーズカヲル ダイゼンガーフェアリオンソルグラヴィオンビッグデュオ B-3北部D-4北部 ◆MTHlZP.yU. 103 鍛えよ、守るために ドモンバニングダイヤシーブック万丈イルイ ボン太くんストライクノワールデスティニーキングゲイナートライダーG7 B-4街 ◆JxdRxpQZ3o 104 想い彼方へ ガトー アクエリオン F-2基地 ◆RxTE70tJn6 105 ジョーカージョーカー ヴィレッタ甲洋 ガルムレイド・ブレイズバルゴラ・グローリープラネッタ D-3 ◆JxdRxpQZ3o 106 さまよう刃 シンミスト スレードゲルミルヴァルシオン改 D-7 ◆POvMLKAPKM 107 迷いNTオーバーラン シーブック万丈イルイ キングゲイナートライダーG7 B-1月面基地A-5病院 ◆POvMLKAPKM 108 太陽と運命 トレーズルリヴァンダイヤドモンバニング ダイゼンガーフェアリオンデスティニーボン太くんストライクノワールソルグラヴィオン B-2月面南部B-5北部B-4荒野 ◆POvMLKAPKM 109 魔人同盟 カヲル甲洋 ビッグデュオガルムレイド・ブレイズ D-4北部 ◆POvMLKAPKM 110 なぜなにクロガネ~ユウキの受難編~ ユウキカズマイネス一騎真矢 グランヴェールダン・オブ・サーズデイクロガネアルトアイゼン・リーゼヴァイスリッター G-7 地中 ◆JxdRxpQZ3o 111 憎しみの咆哮 クルーゼディアッカ ダルタニアス∀ガンダム C-7 ◆JxdRxpQZ3o
https://w.atwiki.jp/sagastar/pages/119.html
一部を除き、酒場にて「何か情報は?」を選択して請け負う。 シノンの「塔頂者たち・その*」シリーズはトルアーカ編を参照。 イベント名 場所 開始条件 報酬 ボス 備考 洞窟のモンスター退治 シノン - 巫女服 獣人系 子供を探して シノン - ローラースケート2000オーラム 悪魔系 たこわさ シノン つかさが仲間にいる 恋のエプロン メーベルワーゲンサンドバイター×2 お天道様のもと シノン 助手子が仲間にいる - ぶら☆くろ団 財宝の守護者達 シノン アビスゲート1つ以上閉じる ブリューナク ワンダーラストスフィンクス もう一人の宿命の子 シノン アビスゲート2つ以上閉じるみなみが仲間に居る エゼルリング 獣人系 親友 シノン アビスゲート4つ閉じる[もう一人の宿命の子]クリア エゼルリング5000オーラム グランインセクト 主を失ったペット達 シノン ビューネイ3人衆を倒さずにビューネイの影をグゥエインと共闘で倒す 10000オーラム ビューネイバードビューネイドッグビューネイベビー ボスは蒼龍の鎧100%ドロップ真ビューネイを倒すと消滅 幻のモンスター・その1 シノン 蛇系モンスターをLV64まであげる ヒドラ革 ザッハーク 幻のモンスター・その2 シノン 有翼系モンスターをLV64まであげる タイニーフェザー ワンダーラスト 幻のモンスター・その3 シノン [幻のモンスター・その2]クリア植物系モンスターをLV64まであげる そよ風のリング 蒼天女 はたけをあらす獣 シノン [幻のモンスター・その1]をクリア獣系モンスターをLV64まであげる パパなんとかの剣 トウテツ ペットを捕まえて ツヴァイク - 3000オーラム 獣系 行動の選択を ツヴァイク リインがいる レヴァンティン2000オーラム 両棲系 ひよりがいると台詞追加 聖杯について ツヴァイク 士郎がいる言峰教会で凛と会話している - トリケプス 最強の敵 ツヴァイク 士郎がいるやまと城で聖杯が奪われた後やまとと会話 - バーサーカー バーサーカーはプロテクター100%ドロップ 謎の流星? ユーステルム - ラッキースター ワンダーラストドラゴニュート×2 中ボスにドラゴンルーラー(白)謎の流星の謎のバグ修正.ips を当てずにやろうとするとバグる よごれたぬいぐるみ モウゼス 死者の井戸クリア よごれたぬいぐるみ 妖精系 ぬいぐるみはみさおに見せに行く 私やってみる! モウゼス [行動の選択を]をクリアリインがいる マッハキャリバー2000オーラム デスライダー つかさがいると台詞追加 野盗の悪あがき 小さな村 リインがいる。大野盗を倒すか、野盗の巣窟がモンスターに占拠される。「世間話をする」を選択 クロスミラージュ 大野盗(強化) かがみがいると台詞追加グゥエインに小さな村を潰されるとやれなくなる 小さな襲撃者 玄城 [私やってみる!]をクリアリインがいる レイジングハート1000オーラム なのは みゆきがいると台詞追加 なつの過ごし方 玄城 みなみがパーティに居る 浴衣 昆虫系 玄城北の階段を昇り、山頂を目指す。 対テロ組織用戦闘訓練 デ・ダナン デ・ダナンが発進している「世間話をする」を選択 - ボン太くん量産型ボン太くん×2 名水を求めて ラシュクータ 白石がいるときにあきらと話したことがある - 水棲系
https://w.atwiki.jp/suproy3/pages/89.html
ガンダムファイト跡地にて ◆PfOe5YLrtI 戦いを止めんとする者達の願いも虚しく、バトルロワイアルは順調に進行していた。 ゲームの開始より3時間も経たずして、既に各所で殺し合いが繰り広げられ、次々と命が散っていく。 この小さな星は、早くも殺伐とした空気に満ち溢れていた……はずなのだが。 「ふもっふ!!」 そんな中を、殺伐さに不釣合いなファンシーな物体が、颯爽と駆けていた。 みんなのアイドル、ボン太くんである。 だがその挙動は、遊園地などで見かけるマスコットキャラの着ぐるみのものではない。 動きのキレが違う。一つ一つに隙がなく、走るスピードも常人のそれを凌駕していた。 その中身は、キング・オブ・ハートにしてガンダム・ザ・ガンダム、ドモン・カッシュだ。 加えてこのボン太くんスーツは、バトルロワイアル仕様として極限までの強化改造が行われている。 武術の達人であるドモンと超強化ボン太くんの相性は、最高と言って差し支えはないだろう。 しかし……現実問題として、この広大なフィールドを徒歩で移動するのは、いささか無謀と言わざるを得ない。 鍛え抜かれたガンダムファイターの常人離れした体力と脚力、そしてこの最強の着ぐるみの機能をもってすれば、 ある程度はカバーできるが……それでもやはり、限りなく生身に近いが故の移動力の欠如は否めない。 現に、先程の斧の機体をみすみす取り逃がしてしまった。 もし乗っていたのがまともな機体であれば、追撃に出ることも可能だっただろう。 ……それでも、扱いきれない下手な機体を支給されるよりはマシではある。贅沢は言えないということか。 やはり、仲間が必要だ。移動に限ったことではない。共にシャドウミラーに立ち向かえる、仲間が。 デビルガンダムをがむしゃらに追っていた頃は一人で粋がっていたものだが、今は違う。 共に戦い抜いてきたシャッフル同盟の4人、そして最終決戦に集まった全世界のガンダム連合。 彼らの存在あってこそ、ドモンは勝利を掴むことができた。 今ならわかる。卑劣なシャドウミラーを倒すために、ここにいる者達で手を取り合うべきであると。 だからこそ、こうして彼は走り続ける。共に戦う、仲間を求めて。 やがてボン太くんは、一つの戦いの跡へとたどり着いた。 周囲の地形は荒れ、そこにあったのは腹部を中心に破壊され横たわる一体のガンダム。 この破壊を行ったであろう犯人は、既にこの場にはいなかった。 その大破したガンダムに――ドモンは驚愕する。 「ふも……ふもぉっ!?」 (訳:これは……ライジングガンダム!?) かつて対デビルガンダムを想定した機体として、ウルベ・イシカワ用に調整されたMF。 レイン・ミカムラが乗り、DG四天王が一体・ウォルターガンダムと死闘を繰り広げた機体。 大破していたものの、散らばった各部位のパーツから判別はできた。 (どうしてライジングがここに!?……まさか、これも支給機体なのか……?) ライジングはあまりに無惨な姿を晒していた。 コックピットブロックは完全に潰されている。搭乗者が無事である可能性は皆無だ。 (惨いことを……もしや、さっきの斧の機体の仕業か?……いや、違う) さらにそこから上半身へと視線を移す。 他の部位に比べてある程度原型は保っていたが、ガンダムの特徴的な頭は潰されていた―― そして、ドモンは気付く。 潰された頭部、その形状に。 それはドモン・カッシュだからこそ、気付きえたことだった。 ――『握り潰されている』。 (まさか……これは) 形状から推測するに、これを握り潰した手はライジングとそう変わらない大きさの機体によるものだ。 また、単に力任せに潰されたわけでもない。むしろ、これには握力はさほど加えられてはいなかった。 頭を掴み、その手から何らかのエネルギーを叩き込まれた。それが、主たる破壊の要因。 だから厳密には、『握り潰した』という表現は的確とは言えない。 だが……あまりにも似すぎていた。 掌にエネルギーを収束させ、相手の頭部を掴み、そのまま粉砕する―― それを可能とする武器を、いや技を彼はよく知っていた。知り尽くしていた。 そして、それを使用することのできる機体も。 当然だ。彼はその技で、その機体で、幾多のガンダムファイトを制してきたのだから。 だからこそ、気付いた。彼でなければ、他に誰一人として気付く者はなかったに違いない。 (ゴッドフィンガー……なのか……?) 愛機、ゴッドガンダムの黄金の指――爆熱ゴッドフィンガー。 (ゴッドガンダムが、誰かに支給されているというのか……?) 潰された頭部を凝視する。技のかけ方が荒く、甘い。 完全に粉砕し切れていないことから、威力もドモンの放つそれと比べ大きく劣る。 だからこそ、こうしてドモンにも判別が付けられたわけではあるのだが…… これが、ゴッドフィンガーによるものだという前提で推測を行うならば。 見よう見真似で技を放ったため、握力が満足に加わらず、完全な形で技が決まらなかったのか。 この破壊の跡を見る限りでは、下手人はまだゴッドフィンガーを完全にものにはしていないようだが、 しかし遅かれ早かれゴッドフィンガー……いや、ゴッドガンダムを使いこなすだろう。 何故なら、ゴッドフィンガーを使えたということは、同時にハイパーモードを起動できたことをも意味する。 そう……ドモンが修行の果てに会得した明鏡止水の極意、それをもって発動させたハイパーモードを……だ。 それを踏まえると、ゴッドは相応の手練の手に渡ったと考えるべきだ。 ……あくまで推測だ。ドモンといえど、この傷跡だけでゴッドフィンガーか否かを断定することは難しい。 (ゴッド以外の機体の可能性も、一応あるが……) 同種の技を使えるMFは存在する。いや、かつて存在した……と言うべきか。 例えば、ゴッド以前に彼が乗っていたシャイニングガンダムのシャイニングフィンガー。 だがシャイニングはギアナ高地で完全に燃え尽き、その役目を全うしている。 さらに彼の師である東方不敗マスターアジアが乗っていた、マスターガンダムのダークネスフィンガーと いう線もあるが、こちらもまたランタオ島での決勝戦において、完全に破壊されていた。 これらの機体が支給されているとは考えにくいが、同様に大破したライジングがこうしてこの場にあるのだ。 修復され、このバトルロワイアルに使用されている可能性は否定できないだろう。 ここにある情報だけでは、下手人の詳細は完全には把握できない。 しかし、これらの推測のいずれかが当たっていたとすれば。 数多くのファイトを共に戦ってきた、自分達ファイターの魂の結晶ともいえるガンダムを、 こんな殺し合いのために利用するシャドウミラーに、改めて怒りがこみ上がってくる。 もしライジングガンダムと同様に、これらの機体も支給されているとしたら。 他の参加者が、自分の愛機を支給されて、そしてそれを使って殺戮を行っているとしたら。 ……それを黙って見過ごすことなど、できるはずがない。 無論、それ以外の可能性もあるだろう。 似た特性の武器を持った、未知の機体という線もある。 全てを結論付けるのはまだ早すぎるが、一応警戒はしておくに越したことはない。 ドモンはライジングの搭乗者の冥福を祈る。 「ふもっふ、ふも、ふも」 (訳:せめて静かに眠れ。お前の無念は必ず晴らす……このバトルロワイアルを壊すという形でな) 実はライジングの搭乗者は殺し合いに乗っていて、元はといえば彼のほうから一方的に戦闘を吹っかけて。 その挙句、自滅同然の返り討ちにあっただけなのだが…… そんなことはドモンが知る由もなかった。 やはり、世の中は無情である。 【ドモン・カッシュ 搭乗機体:ボン太くん(フルメタル・パニック? ふもっふ) パイロット状況:良好 機体状況:良好、超強化改造済み、ガーベラ・ストレート装備 現在位置:B-3 平原 第一行動方針:斧の機体(ディアブロ・オブ・マンデイ)を倒す 第二行動方針:他の参加者と協力して主催者妥当の手段を探す 第三行動方針:ライジングの頭部を握り潰した機体を警戒 最終行動方針:シャドウミラーを討つ】 【一日目 9 00】 BACK NEXT 045 運命の戦士 投下順 047 大人目線 042 破滅を望む者、破滅を呼ぶ物 時系列順 051 悪意の捻転 BACK 登場キャラ NEXT 014 オルドナ・ポセイダルの悪夢 ドモン・カッシュ 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(前編)
https://w.atwiki.jp/suproy3/pages/127.html
◆UcWYLVG7BA 話数 タイトル 登場人物 登場機体 006 シ者と奏者 カヲル ラーゼフォン 032 意志 ロムカノンアックス ゴッドガンダムクストウェル・ブラキウムソウルゲイン 049 勇気~きぼう ルネユウキ翔子 ダリアグランヴェールゼロカスタム 056 忘却~たいせつなひと 甲洋 バルゴラ・グローリー 073 未来を繋げる為に、強く生きる為に ヴァンルリドモンシーブックダイヤイルイテッサ ダイゼンガーフェアリオンGボン太くんキングゲイナーデスティニーガンダムジャイアント・ロボ 085 やがて来たる日々 未来を両手に掴め イネス一騎真矢 クロガネアルトアイゼン・リーゼヴァイスリッター 092 次なる戦の為の休息 暗黒大将軍 セレブレイダー ユーハブ勇気 -- 名無しさん (2010-02-07 20 19 13) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/suproy3/pages/123.html
◆ZbL7QonnV. 話数 タイトル 登場人物 登場機体 002 Xと呼ばれたガンダム カナード ガンダムXディバイダー 005 破滅の従者 ウンブラエリート兵 バイオトリケラシャア専用ゲルググ 014 オルドナ・ポセイダルの悪夢 ドモンアマンダラ ボン太くんディアブロ・オブ・マンデイ 021 振り向かずに走れ! カズマ なし 033 勇者と剣鬼 鉄也シン エヴァ初号機スレードゲルミル 037 仮面の下の涙を拭え レイピアジロン ジンバ 050 バッドラックは突然に アルベルト なし エリート書き手 -- 名無しさん (2010-02-07 15 57 39) 一次、二次と続けて参加の書き手。文章力に安定感があり読みやすい。ネタの発想に踏み込みが足りまくり。 -- 名無しさん (2010-02-07 20 43 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/suproy3/pages/77.html
超変身! 俺の名前を言ってみろ! ◆vtepmyWOxo 「機体にガタは来てねえな……なるほど、確かにこいつはいい機体だ」 蒼い格闘戦用機の中でテッカマンアックス――いや、ゴダードは呟いた。 「さっきの嬢ちゃんもなかなかの腕前だったが、あっちの男は相当できるな。 タカヤ坊より、いやもしかしたらワシより腕が立つかもしれんな」 戦いを思い出し、小さく温かみのある笑みをゴダードはこぼす。 比較的ラダムの精神支配による影響の少ないアックスは、ある意味一番人間味を備えたテッカマンと言える存在だ。 声には、敵対者全てを破壊し殺しつくす残虐さではなく、人間の武道家として相手を称賛する響きがあった。 「あんな連中だけじゃなく、ミユキ嬢にタカヤ坊までいる。こりゃあ、モロトフの奴は相手を見くびって足をすくわれかねんな」 いつも自信満々で、シンヤ坊に敵愾心丸出しで接しているモロトフことテッカマンランスが、 派手にとちるところがこの上なく幻視できてしまう。ちなみにゴダードが知る由もないが、実際このテッカマセランス、 見事に主催を見くびって首を先程吹っ飛ばされた。合掌。 「ただまあ、これがある限り早々負けるつもりもないが……」 そう言ってゴダードが手の中で転がすのは、緑色をした結晶。すなわち、テッカマンアックスのクリスタル。 今回の殺し合いでは、クリスタルに互換性があることから、一人一つずつクリスタルは支給されていたのだ。 ミユキには、タカヤのテッククリスタルが。 タカヤには、シンヤのテッククリスタルが埋め込まれ、ブラスター化して暴走している。 モロトフにも、テッククリスタルが支給されるはずだったが……会場に行く前にレモンに渡され爆死。 同じようにゴダードにもクリスタルは渡されている。もっとも、彼のみ本人のものだったが。 テッククリスタル自体に能力の差異がない以上、どれでもいいのだが、やはり自分のクリスタルを渡されて悪い気はしない。 「さて、それじゃあ行くか……」 一戦交えた疲れも取れた。 ソウルゲインがゆっくりと腰を上げる。 先程の人のいい男の顔は消え、代わりに浮かぶのは冷徹な殺戮者、テッカマンアックスとしての表情。 再び、テッカマンが獲物である「人間」を探し走り出した。 ■ 荒野を疾走する一騎の巨大戦車。 「エルエル、ところでせっかくだからワシが足とり手とり……」 「お断りするわ!」 結論から言おう。エルデの腕前では、到底ダイターン3を使いこなすことはできなかった。 解析のためにも基地施設のあるG-5へ向かう途中、移動がてらに操作の練習を行ったが、あまりにもお粗末なものだった。 腕利きならば、それこそあっという間に撃墜されてしまうくらいに。 エルデは、そのためダイタンクで運用することに決めた。砲撃などの照準合わせなどならば、メディウス・ロクスでもやってきたことだ。 足を止めて、一種ダイタンクは移動砲台として運用。近付いてくる敵は、腹立たしいがこのジエーが撹乱して寄せないようにする。 それが、最良の選択と言えるだろう。 そうやってつい先ほどまで敵の襲来を予測していたからこそ、迅速な行動が間にあった。 「エルエル! 誰か近付いてきてるにゃ!」 「……分かってるわ。ひとまず黙っててちょうだい」 この老人が口を開くと、余計なことにしかならない。そんな予感を感じながらも、ジエーの拘束を解き、コクピットから蹴りだす。 なんだか喘ぐような声がしたが、頭痛のタネになるだけなのでスルーする。 「こちらには抗戦する意思はないわ。もしよければ……」 そこまで言った時だった。近づいてくる機体の手に青い光が灯り、こちらへまっすぐと向かってくる――! 緊急回避しようとしたが、あまりに図体の大きいダイタンクでは回避し切れなかった。 衝撃で揺れる機体。 「エルエル~!?」 「わたしはいいからさっさと行きなさい! 敵よ!」 こいつが前に出て足止めしなければすぐに落とされてしまう。 命綱を相手に握られているも同然なことに苛立ちを覚えながらも、ダイタンクの砲門を敵に向けた。 ■ 「ほう、この場で出会った即席コンビか知らないが……なかなかやるな……!」 ネズミだかなにかよくわからない着ぐるみかと思えば、ソルテッカマンのようなパワードスーツなのか、いい動きをする。 仲間の砲撃の隙にこちらの死角に回り込み、的確にこちらの関節やスラスターなどを狙ってくる、その動き。 窮鼠、というわけでもないだろうが小さな牙をこちらに突き立てようとしてくる。 もちろん、ゴダードも相手の狙いを知ってあたってやるわけにはいかない。正確にステップを刻み、攻撃を回避する。 無理に前に出ようとしても、ネズミの狙い撃ちで動きを止められるのが関の山。 そこを容赦なく本命の砲撃で落とされる。 攻撃を回避しながら、攻撃に転じるのはなかなか難しそうだ。 「どちらかだけでも動きを止められれば、いいだが……っと!?」 ネズミを落とし、木偶の坊となった戦車を落とすのが手っ取り早そうだが、それをやろうにもネズミに集中すること自体が危険だ。 機体の動きこそ素人だが、砲撃の正確さだけは見るところがある。 若さにまかせた突撃ではなく戦局を、余裕を持って見抜き、行動する。 これは、シンヤ坊やタカヤ坊の稽古まで付けていた、武道において免許皆伝の腕を持つゴダードだからこそできる技術だ。 かれこれ15分は砲撃の嵐をゴダードは回避を続ける。 そして、ゴダードは気付く。 タンクが、じわじわと砲撃のたびに下がっていることに。 おそらく、距離を取るためだろう。しかし、それはゴダードにとってきっかけとなった。 ネズミの砲撃をあえて無視し、一気にゴダードは前に出る。 正確な砲撃が向けられる。 だが、 「そこが隙だッ!」 機体を、一瞬だけ引き戻す。 砲撃が正確だからこそ、少しの動きでかわせる。 そして、距離が空いたからこそ、一回だけなら回避しきってから次弾が到達するより、こっちが動き出すほうが早い。 ソウルゲインの腕が唸りを上げ、打ち出された。その手は正確に――戦車の砲身を粉砕した。 砲身に詰まっていた砲弾が引火したのか、大きな爆発を起こす戦車。これでもう遠距離狙撃は心配ない。 「おのれ~よ~くもエルエルちゃんを!」 「まだ死んじゃいないわよ……」 「死んでない」という女の声を無視し、こちらに喰ってかかるネズミ。 だが、もう問題ない。ネズミだけなら、もう相手ではない。確かにソウルゲインではこいつを捕えるのは難しいかもしれない。 だが、ゴダードには切り札がある。 砲撃が止んだことで、機体を撃たれることなくなった。 ならば、もう心配はない。コクピットからゴダードは身を乗り出し、落下する。 突き出すのは、他でもないテッククリスタル。 放たれる声は――― 「テックセッタァー!!」 重厚な緑色の装甲に包まれたテッカマンが、大地に降り立った。 いくら動きがすばしっこいネズミ言えど、テッカマンの機動力に比べれば相手にもならない! 「ウホッ、いいテッカマン!」 「ほう、テッカマンを知っているのか!」 「と~ぜん! そしてこのボン太くんは多分テッカマンとも戦ったことがあるスペシャル仕様じゃ!」 テッカマンアックスの攻撃を、器用に銃で捌くいやボン太くんという名のネズミ。 しかし、所詮はしわくちゃの老人の使うパワードスーツ。精力的な男の超人の肉体である、テッカマンに勝てる筈がない。 瞬く間に、ボン太くんは劣勢に追い込まれていく。 「ぬぬ~!! これが連邦の新型ぁ!?」 「死ねぇい!!」 振り下ろされる斧型テックランサーを紙一重でボン太くんはかわし、ロケットランチャーを打ち込むがテッカマンには傷一つ付けられない。 距離があくが、アックスは即座に詰めようとした。しかし、ボン太くんの不可思議な動きに、突撃を停止した。 突然、つけているスーツの頭を脱いだのだ。戦場で防具を外すなど、愚の骨頂でしかない。 脱がれたぬいぐるみから露出したのは、おかしな髪飾りを付けたしわくちゃの醜い老人だった。 「どうした!? カブトを脱いだからと言って俺は容赦するつもりはないぞ!」 チッチッチッ、とぬいぐるみの短い指を器用に振る老人。 そして、アックスをまっすぐ指さした。 「その目……攻撃を止めぬ瞳…… ならば体裁を取り繕う必要はないな……」 先程のふざけた老人の声ではない。鋭い眼光とともに、老人の空気が一変する。 次に何をやるつもりか、と身構えながらも相手の行動を考え、武道家としてわずかに高揚をアックスが感じた時、 老人は息を大きく吸い込み叫んだ。 「激しいいぢめを得る為に変えていた……この顔でいる必要も……ない!! そうだ……これが本当の私ッッッ!!」 老人の身体が、眩い光に包まれる。 それは――まさにテッカマンのテックセッターの輝きに似ていた。 「ジ・エーデル・ベルナル!! 設定年齢19歳 蟹座のB型ッ!!!」 高らかな宣告とともに、光の中から現れたその姿は……… 「「美……美形だッッッ!!」」 アックスもエルデも声を合わせてそう叫んだ。そう叫ばないといけない気がした。 実際、光の中にいたのは美形だった。バラも持っちゃったりする美男子だった。 「そ、それでどうするの……?」 なんだか、触れてはいけないものにおそるおそる触れるような口調で美形なジ・エーデルに話しかけるエルデ。 それに対して美形は、 「逃げる!」 「……はっ!?」 アックスもエルデも全く状況がつかめず固まっている隙に、再びぬいぐるみのカブトを着けてすたこらさっさと走り出す美形。 完全に凍りついた空気のまま、僅かに時間が流れ、 「ふ、ふははははははは! 一本取られたか! だが……どうやらお前は見捨てられたようだな!」 エルデが我に帰るより、戦い慣れしていたアックスのほうが早かった。 アックスは瞬く間にダイタンクの胸部にとりつくと、斧型のテックランサーを振り下ろした。 メキメキと音を立て、強引に引きはがされるダイタンクのコクピット部の装甲。 「待って! あなた、あの連中の言いなりになるつもり!? 私ならこの首輪を解析して解くこともできる、ここは手を組みましょう!?」 エルデの命乞い。 「ほーぅ」 しかし、それに対してアックスには冷徹な返事を返した。 「こう見えても俺は、星間飛行用のエンジンを開発したこともあるんだ。こう見えても電子工学の権威なんでな」 エルデの顔が凍りつく。 自分が生き残るにあたって相手に提示できる、「生存させておくことの利点」がもうなくなったことを分かりやすく示していた。 エルでの横にあるディバックを肩に担ぐと、恐怖と怒りでないまぜになったエルデを、アックスは視線だけで黙らせた。 それでも、何か言おうと唇を震わせるエルデに対して、アックスの返答は一つ。 「ボル………」 せきを切ったかのように放たれる命乞いの数々――全て無駄。 「待って! 私という存在を殺すのは、人類全体に対して大きな損害なのよ!」 発射態勢よし。残りエネルギーよし。 「AI1さえ完成すれば、世界そのものが革変できる! それを生み出すことが出来るのは私だけで―――」 容赦など、あるはずがなし。 「……――テッカ――――――!!」 指向性の反物質砲が、ダイタンクのコクピットを中心に装甲をめくり返し、動力炉ごと反物質が反応する。 その爆発は―――ただただ圧倒的。 【エルデ・ミッテ 支給機体:ダイターン3(無敵鋼人ダイターン3) パイロット状況:蒸発 機体状況:大破 】 【テッカマンアックス 搭乗機体:ソウルゲイン(スーパーロボット大戦OGシリーズ)】 パイロット状態:疲労(中) カラスの首輪を所持 機体状態:良好 現在位置:G-5 基地 第一行動方針:殺し合いに乗り優勝する 最終行動方針:殺し合いに乗り優勝する】 「あーりゃりゃ。こりゃエルエル死んじゃたかな~~?」 手をおでこに当て、ボルテッカの輝きをジ・エーデルは見ながらそう嘯いた。 「んー、あの手のマッドサイエンティストは結構あとまでパターンで残ると思ったんだけどなあ、 あ、もしかして僕とキャラ被ってるから? ま~より天才が生き残るのは当たり前か! どっかの造作もありませんの人とめい☆おーもそうだったしね!」 そう言って、再びボン太くんスーツを身にまとうジ・エーデル。 「ふもっふ、ふもふも、ふもー!」 (訳 さーて、気を取りなおしていってみようかー!) 【ジ・エーデル・ベルナル 支給機体:量産型ボン太くん(フルメタルパニックふもっふ) パイロット状況:良好 大興奮 背中と右手の甲に痣 機体状況:良好 弾薬小消費 ボイスチェンジャーの不具合解消 現在位置:G-5 荒野 第1行動方針:ちょっとやめてよね、人の頭の中を覗き見ようとするのは! ボクはそういう事をされるのが一番嫌いなんだよ、プンプン! 最終行動方針:それは秘密だよ~ん! 備考:何やら色々知っているようだが……? 次元力の行使は制限されているようだが……?】 【07 30】 BACK NEXT 035 勝者への道 投下順 037 仮面の下の涙を拭え 033 勇者と剣鬼 時系列順 038 たかやの唄 BACK 登場キャラ NEXT 022 エルデおばさんの砲手日記・アイラビューな悪夢の日 エルデ・ミッテ 032 意志 テッカマンアックス 071 飛び上がれガンバスター! 022 エルデおばさんの砲手日記・アイラビューな悪夢の日 ジ・エーデル・ベルナル 071 飛び上がれガンバスター!
https://w.atwiki.jp/srwz_3rd/pages/60.html
パイロット 相手 内容 備考 無敵ロボ トライダーG7 太陽の使者 鉄人28号 グーラ 正太郎 「この場は預けるぞ、正太郎! 鉄人!」 ダンカン 正太郎 「ぬうう、おのれ…覚えておれ、小僧!」 六神合体ゴッドマーズ 装甲騎兵ボトムズ装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端 ニーバ ジェフリー 「くそっ! 決着はATでつけてやる!」 イベント テイタニア キリコ 「間違いない、奴は触れ得ざる者だ…!」 「見事だ、キリコ……」 39話 防衛隊員 キリコ 「奴こそは、まさしく触れ得ざる者…!」 超時空世紀オーガス 機動戦士Zガンダム 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ハサウェイ クェス 「クェス、君はどうして…!」 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 機動戦士ガンダムSEED Destiny 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- 機動戦士ガンダムUC ロニ バナージ 「バナージ…悲しいね…」 トップをねらえ! マクロス7マクロス ダイナマイト7 劇場版マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~劇場版マクロスF 恋離比翼~サヨナラノツバサ~ 真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日 真マジンガー 衝撃!Z編 ミケーネ神 ゼウス神 「許さんぞ! ゼウスゥゥゥゥ!!」 ヒビキ 「貴様は…! ここで死ねなかったことを後悔するぞ!」 地球防衛企業ダイ・ガード THEビッグオー ベック ロジャー 「次こそはてめえに恥をかかせてやるからなーっ!」 エンジェル ロジャー 「ありがとう、ロジャー・スミス……」 「やっぱり、最後はあなたなのね……」 フルメタル・パニック!フルメタル・パニック?ふもっふフルメタル・パニック!The SecondRaid クルツ 宗介 「ソースケ! てめえ、覚えてやがれよ!!」 DLC「猫と仔猫のR&R」 テッサ 「テッサちゃんの…裸…。幻だったのか…」 マオ 宗介 「ソースケ! 後でお返しするからね!」 DLC「猫と仔猫のR&R」 テッサ 「え…! ウソ! 私の負け!?」 ガウルン 宗介 「愛してるぜぇ~、カシムゥゥゥ…!!」 「今回はお前の勝ちってことにしといてやるぜ、カシム!」 ザイード 「カシム……お前の勝ちだ……」 ゲイツ 宗介 「ふう…ちょっと短かったかな…?」 イベント 傭兵 ボン太くん 「着ぐるみに負けた…!もう傭兵は廃業だ!」 「ボン太くんにやられたのなら、悔いはない…!」 獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ 天元突破グレンラガン劇場版天元突破グレンラガン 螺巌篇 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 コードギアス 反逆のルルーシュR2 アクエリオンEVOL イズモ アマタ 「翼持つ子よ、また会うこともあろう…」 バンプレストオリジナル アドヴェント ガドライト 「これが…私の役目だったん…だろう…」 イベント アンナロッタ ヒビキ 「ば、馬鹿な! あれは!?」 イベント ガドライト ヒビキ 「う、うわああああっ!!」 イベント
https://w.atwiki.jp/suproy3/pages/62.html
エルデおばさんの砲手日記・アイラビューな悪夢の日 ◆s2SStITHHc 「AI1……AI1はどこ……?」 エルデ・ミッテは困惑していた。 いきなり殺し合いに参加させられたこと。 自分の全てを注ぎ込んだ最愛の我が子、有機コンピュータAI1の消失。 予想どころか想像すらしていなかった状況に、目を瞬かせる。 「私は……さっきまであの男と一緒にメディウス・ロクスに搭乗していたはず……」 アルベロ・エスト。 AI1の成長のために利用していた男を思い出し、舌打ちする。 「一体なんなの……? シャドウミラーなんて組織、聞いたこともない。何者なのかしら」 周囲を見回すと、どうやら施設の中にいるらしい。 しばらく歩き回り、一つの部屋にたどり着く。 「コックピット……? 施設じゃなくて、戦艦の中なの? それにしては、随分と狭い……」 とりあえずシートに座り、コンソールを操作してみる。 自分が搭乗しているのは『ダイタンク』という名の巨大戦車らしい。 表示される情報を流し読みしながら、操作方法を確認する。 「操縦は簡単みたいだけど……戦闘となると、私には荷が重いわね」 殺し合い。そんな物に嬉々として参加するつもりはないが、他人がそうとは限らない。 自衛の為にも、なんとか利用できそうなに合流して保護してもらうか、 この戦車を使いこなして戦闘、あるいは逃走を図れるようになる必要があるだろう。 だが、もっとよくこの戦車のデータを知ろうとコンソールに手を伸ばした直後にその努力は阻害された。 通信波。機動兵器同士が行う特殊なそれがダイタンクに届き、キャッチ音をコックピットに響かせる。 敵機の接近を知らせる周域レーダーに反応はなかった。故障しているのか、と焦るエルデ。 しかしその焦燥は、外部の映像をモニターに映して敵機を確認することで霧散した。 脱力しつつも、通信に応じるエルデ。 『おーい! おーい! このゲームにのっとるなら、ワシにキツイ一撃をお見舞いしてぇぇぇぇっ!』 「……は?」 『うひょっ! その声を聞くに、あんた女性と見たぞい! やっぱり今からそっちに乗り込んで直接お話するにゃ~!』 「ちょ……ちょっと待ちなさい!」 静止も聞かずに、ダイタンクの隙間から乗り込んで来る来客に、エルデの焦りが復活する。 かといって、迎撃装置の使い方もよくわからない。 何処かに隠れようか、と席を立つと同時に、ドタドタと足音が聞こえてきた。手遅れである。 操縦席のドアが勢いよく開け放たれ、機体を脱ぎ捨てたと見られる来客が飛び掛って来た。とても醜いぞ! 「アイラビュ~! この醜いジジイにファースト折檻を下されぇぇぇ!!!」 「な、なんなの貴方は!?」 自分の足に縋りつく醜い老人に、反射的に殴りかかるエルデ。 その辺にあった鉄材で背中を殴打し、自分の足から離れた手をハイヒールで踏みつけにする。 「あふん! 迷いない粛清、すっごいにゃ! 見かけはエーデル様と比べるとちょっとアレだけど、いい! いいぞい!」 「なにがいいのよ、ふざけるなっ!」 「もっとぉ……もっとぉぉぉん!」 道化た態度の老人に逆上し、鉄材を振り回すエルデ、喜ぶ老人。 混沌とした光景は、五分ほど経ってエルデが疲弊したことで中断する。 少し冷静になったエルデは、背中を腫らした老人を見て少し居たたまれない気分になり、問い掛ける。 「あ、あなた……何者なの……?」 「ワシ、ジエー・ベイベル! 花の十六歳だにゃ! 趣味は他人に殴られたり罵倒されたりする事だけど何か質問ある?」 「……」 エルデは自己紹介をしつつ、ジエーを予備の電線で縛り始めた。 ◇ 『なんかワシ等って名前似てるよね……エルエルって呼んでいい?』 エルデによって、身の安全の為に縛られ、機体に乗せられ、ダイタンクの端に隔離されたジエーの第一声はそれだった。 通信機から聞こえる耳障りな声に苛立ちを覚えつつも、エルデはジエーと言葉を交わす。 「好きにしなさい。……ジエー、貴方はこの殺し合いを何だと思っているの?」 『遊び! …………………………あ、ゴメン………………うーん………………やっぱ遊び!』 本能のままに答え、相手の沈黙を受けて言い直すジエー。言い直せていないが。 エルデはイライラを募らせながら、ジエーの聴取を続ける。 「遊び? 貴方、要するにこの殺し合いを肯定しているの? あまり感心しないわね」 『アイラビュ~、エルエル! 説教なんてノンノン! ワシはこういうカオスなイベントが好きなだけなのよん! シャドウミラーの連中は理念はいいけど、動機が不純にゃのがちょっとマイナスだったけど……やるじゃん!』 「!? あの連中の事を知ってるの?」 『えへへ』 「答えなさい!」 自分に首輪をつけた連中の素性が分かるかもしれないと躍起になるエルデに、ジエーが何故か達観した風に答える。 『カオスに目的や理由なんていらないんだにゃ! 世界の行く末なんて自己の快楽に比べりゃチープだもんね!』 「? ……??」 『そんな事より、エルエルはこれからどうするんだにゃ?』 意味不明な言動で煙に巻かれ、この変態の相手をするのが無駄だと悟りはじめるエルデ。 恐らくこの狂人は何も考えずに適当な事を言っているのだろうと断じ、会話を次に移す。 「そうね。参加者リストを見る限り知り合いもいないし、どうしたものかしら……あら? ジエー、貴方の名前がないわね」 『な!? 今回は名簿とかあるんか! え、えーと……第一放送が終わった後に浮かび上がってきたりすんじゃね?』 「本名を言いたくないなら別に構わないわ。 ……貴方がいる場所、どこかわかる?」 『なんかエンジンがいっぱいあるにゃ』 「このダイタンク、ジェットエンジンで飛べるのよ。貴方が挟まってるのはエンジンの排気孔」 『えっ』 「探し物があるから、飛んで移動した方が早そうなのよね……」 『ちょ、ちょっと待つにゃ! ワシを見捨てるんかい! こんな規模のエンジンの排気に巻き込まれたら死んじゃう!』 「そうね」 『ボタン押さないでぇぇぇぇ!! さ、探し物ってひょっとしてAI1?』 聞き捨てならない単語が出た。エルデはエンジンの起動スイッチに伸ばした手を引っ込め、慌てて返答する。 「貴方、ツェントル・プロジェクトの関係者なの?」 『違うぞい!』 「……じゃあ、何故AI1を知っているの?」 『えへへ』 「貴方……!」 『お、怒っちゃ嫌よ、エルエル! ワシは偶然、そういう欠陥品があるって聞いただけだにゃ!』 欠陥品。エルデはしばらくその言葉が意味する事が分からなかったが、唐突に理解し、再び逆上する。 この老人は、自分のAI1を侮辱したのだ。震える唇で、再確認を試みるエルデ。 「欠陥品……?」 『そうだにゃ! だって、自分で勝手に成長して学習する機械なんてなにそれこわい! エルエルもそのうち裏切られちゃったりするかもしんないじゃん! 同じ科学者として心配しとるのよ、エルエル!』 「……黙れ、このド素人がッ!!!!」 迷いなく、ジェットエンジンの起動スイッチを押す。ダイタンクの巨体が宙に浮き、当然爆発的な排気が発生。 しかしジエーは上手く何かにしがみ付いているのか、通信を途絶えさせる事なくエルデに停止を懇願する。 『やめてぇぇぇ!! 飛んじゃう、この哀れなジジイ飛んじゃううううん!』 「AI1を侮辱した報いよ! 地面に叩きつけられて死になさい!」 『AI1は最高です! AI1は最高です! ……ワシを、信じてぇぇぇ!!!』 「アハハハハ! 絶対に許さなっ……!?」 爆音が、通信を切断する。 同時に衝撃がダイタンクを襲い、空中から地上に墜落させた。 索敵を掛けてみると、遠距離から大型の機体がこちらに砲撃してきているという答えが出る。 エルデが自分の油断に憤怒していると、ジエーの物ではない声がダイタンクに届く。 『よくないなぁ、周囲に気を配らないと! その巨体、宝の持ち腐れにしかならんぞ!』 「通信を傍受していたのね……! こちらに戦闘の意志はないわ、矛を収めていただけないかしら!?」 『馬鹿め! 戦場で戦意を持たぬ弱者は死ぬだけなのだ! 見よ、我が木星帝国の新兵器、ウォドムの力を!』 巨大なカカシのような外観の機体・ウォドムが、再びミサイルを雨あられと撃ち込んでくる。 エルデも負けじとダイターン・キャノンをめくらめっぽう撃ちまくるが、まるで当たる気配がない。 俊敏に動くウォドムに照準を合わせるのは、初の実戦となるエルデには不可能な技術であった。 『フン、どうした! このカラスを相手にするには君は役不足ということかな!?』 「あ、貴方……何故こんな馬鹿げた催しを受け入れるの……?」 『言っただろう、ここは戦場だと! 戦場は若者を育てる! 弱肉強食の理を教え込むには最高の教材であり、 学舎なのだよ! 私にはトビア君のように未来ある若者に範を示す義務がある! 教育を司る者としてね! この殺し合いを加速させ、成長した者達の壁となることで、シャドウミラーに反逆する……そういう道もあるという事だ! 悪いがより強い者を作るための犠牲になってもらうぞ、エルデ・ミッテ! ジエー・ベイベル!』 「教師なのね……あえて悪役を演じる事で後進を奮起させようとする考えには感心できるけど……」 『もはや言葉は不要! 死して強者の糧となるのだーっ!』 カラスが一方的に通信を打ち切り、大型のミサイルを発射する。 迎撃のダイターン・キャノンも虚しく空を切り、次々と被弾してダメージを受けるダイタンク。 「標的が止まってさえくれれば、止まっている的くらいなら、当てられると思うんだけど……!」 エルデの意識が、動き回るウォドムに集中する。 今や、ジエーに向けていた意識など微塵もなくなっていた。 ゆえに。 ジエーの耳障りな悲鳴が聞こえなくなっていたことに、エルデ・ミッテは気付かない。 ジエーが関節を外して束縛から脱し、ダイタンクから離脱したことに、エルデ・ミッテは気付けない。 ◇ 勝ち戦は兵士を鈍らせる。 濃厚となった勝利は友軍への甘えを許し、目の前にある生還は麻痺しているべき死への恐怖を呼び醒ます。 カラスはそれをよく理解していたので、一方的な殺戮の半ばでも常に緊張を保っていた。 そしてその緊張が、彼に一つの疑問を想起させる。 (標的は二人……だが、あの無様な戦車以外に敵機の反応はなし。どういうことか?) 先ほど盗み聞きした通信によると、ジエーという老人はどうやらエルデに虐待されていた様だが、それはどうでもいい。 あの巨大な戦車ならば、戦艦のように内部に通信網が引かれているはずだ。 その類の通信を内部に仕込みなしで傍受するのは難しい。 外線だから、スパイとして高い技能を持つ自分だからこそ盗み聞きできたのだ。 つまり、あの戦車の中にはジエー老の機体が格納されていることになり、わざわざ車内で通信を行っていた事になる。 (それは分かる。あのサイズならば、MSの一機や二機は余裕で入るだろうからな。だが……何故出て来ない?) この状況で、機体を遊ばせておく余裕はないはずだ。 砲撃を受けて中の機体が損傷したのか? カラスには知る由もない。 出来るのは自機の攻撃を受けて損傷する敵の巨大戦車を注視しながら、伏兵の出撃に用心する事くらいだ。 「……まあいい、諸共に消し去れば済むことだ」 カラスはこの殺し合いの宴に嫌悪感を覚えてはいないし、許されないことであるとも思ってはいない。 しかし、強者に従うという信念を持つ彼にとって、シャドウミラーの者たちからは服従すべき風格を感じられなかった。 だから、より強い者を育て、探し、分かりやすい"敵"としてその前に立ち塞がることで彼らの団結を強め、 いずれシャドウミラーに対抗できる真の強者となった時に全てを明かしてその傘下につく。 許してもらえようがもらえまいが、強者に殺されるなら悪くはない、とカラスは考えていた。 「私に"敵"としてのハクをつける為に……死んでもらうぞ、二人の弱者よ!」 ウォドムの頭部が開き、対艦ビーム砲がその威容を現した。 敵機が放つ8発目のミサイルをかわし、充足されたビームが発射される瞬間。 .................. ウォドムの頭部が吹き飛んだ。 「なんだっ!?」 介入?新たな敵勢力の攻撃か……? カラスの脳裏にそういった考えが走る数秒の間に、 手持ちサイズのバズーカと思われる低火力の武器が、機能を停止したナノスキン装甲を抜いてウォドムに数発着弾する。 先ほどの攻撃は、このバズーカ砲で充足したビーム砲を撃ち抜くことでビームを暴発させる物だったのだ。 カラスは必死で周囲を索敵するが、機動兵器の反応はない。 「ステルス機なのか……?」 「そうでもあるがぁぁぁぁっ!!!」 「!?」 突如、通信ではなく、ボイスチェンジャーの類で増幅されたような声が響く。 自分の言葉に反応した、となると相手も自分と同じく電子戦に長ける者なのか? 声が聞こえてきた方を見ると、ウォドムの足元に人間大のネズミがいる。 敵MSはどこに……ん? もう一度声が聞こえてきた方を見る。やっぱり人間大のネズミがいた。 暗灰色のネズミはバズーカ砲を構え、キリッとした表情でこちらを睨みつけている。 なるほど、このサイズなら接近に気付けないはずだ。 「プププッ……! イーヒッヒッヒ! やーい、こんなに近づいても気付かないでやんの!」 「な……なんだそれは……」 「みんなのトモダチ、人気者のボン太くんを知らないのかい? これだから木星の引きこもりは困るなぁ。 もふもふ言う故障は空気読まずに直しちゃったけど、それでも結構可愛いでしょ? なんせボクが乗ってるし」 「ボン……太くん……?」 「有無を言わせず警棒アターック!」 困惑するカラスを尻目に、ボン太くんが懐から取り出した警棒を投げつける。 ウォドムからすれば耳かきほどのサイズのそれは、しかし正確に破壊された頭部に突き刺さり、誘爆を引き起こす。 二十分の一ほどのサイズに翻弄される事に憤りを隠しきれず、カラスは激情してハッチを開き、 謎の強敵、ボン太くんに向かって宣戦布告する。 「おのれ若造が、調子に乗るなよ! そちらが人間サイズなら、私も生身で挑んでやろう!」 「うわっ!? 凄いガッツだなぁ、カッコイイ~! OK、OK! ファイトクラブといこうじゃないか!」 完全に戦闘機能を停止したウォドムから飛び降り、懐からワイヤーを飛ばしてボン太くんに括り付け、 落下の勢いを利用して蹴りかかるカラス。しかし。 「でもやっぱり殴り合いは怖いからターン!」 「ぐっ!?」 ボン太くんが唐突にハンドガンを取り出し、カラスを銃撃する。 もんどりうって地面に追突したカラスを嘲笑い、蹴り飛ばすボン太くん。 「バカだなぁ。このゲームは持ちロボを壊した時点で詰みなんだよ! ま、毒ガス作れたりすれば話は別だけどね!」 「ぐ……ぐ……な、何を言って……貴様、なにもの……」 「キミみたいな脇キャラは一話退場がお似合いだよ! さ~て、エルエルにキルスコアを譲ってあげようかな? 流石にご褒美システムはないだろうし、さっき怒らせちゃったからな~。通信通信っと」 カラスから離れながら、ボン太くんが通信を行う。 それから間もなくして、動けなくなった標的、カラスにダイターン・ミサイルが撃ち込まれた。 足を吹き飛ばされ、ショック死する直前のカラスが最後に思ったのは、目にかけていた学生の事か。 それとも、得体の知れないボン太くんの搭乗者の正体に対する詮索か。 (ア……くん……。奴は、一体……トビア……君……頑張り……奴は……) どちらが先でどちらが最後だったのか、彼の乱れた思考では認識できない。 『さようなら、カラス先生。さっき言いかけていた事……もう一度、言ってあげるわね。 悪役を演じる事で後進を奮起させようとする考えには感心できるけど、そんなものは自分の可能性を捨てた愚行よ。 教育者なんてものは、後進を育てて世界を充実させる、なんて名目で自己の研鑽を捨てた負け犬でしかないの。 私は私をより高めることが、世界……つまりAI1に対する最大の貢献だと思うから、貴方に付き合っている暇はないわ』 ただ、量子と化して消滅する命が最後に聞き取ったのは、自分に対する最大の侮辱であった。 倒れ付したウォドムの通信機から聞こえるエルデの声に、カラスが反応することは、もうない。 ◇ 『ウホホ~ッ! ナイスシュートだにゃ、エルエル!』 「ありがとう、ジエー。止まっている標的だから、なんとか当てることができたわ」 『アイラビュ~、礼には及ばないぞい! その代わり、AI1バカにしたこと……ゴメンしてくれる?』 「……」 『……』 「……まあ、誰しも間違いはあります。今回だけは多めに見ましょう。その代わり」 『キスまでならOKだにゃ!』 「……」 『じょ、冗談じゃ! 冗談……ちょ、ミサイル発射口開き始めてます、エルエル!』 「貴方が役に立つのは分かりました。貴方を許す条件は一つ、これからは私の命令に絶対服従することです」 『それご褒美じゃないかーい! 分かりましたぞい、エルデさま~ん!』 二人の会話は和やかに進む。 だが、通信の傍受でも、盗聴でも聞き取れない機体間の光通信は、もう少し剣呑な内容だった。 パカパカと光るダイタンクの艦首。ジエーはそれを的確に読み取り、エルデの意を汲む。 (あの男の首輪をむしりとってこい、とは恐ろしい注文だにゃ! 首輪解析要員になるのも面白そうじゃけど……) チラリ、とカラスの死体に目をやるジエー。 ジエーはボン太くんを動かして、体文字で返答する。 『ミ・ン・チ・よ・り・ひ・ど・い・か・ら・さ・わ・る・の・こ・わ・い・に・ゃ』 パカパカと光の点滅が返される。 (女性に死体を触らせるつもりですかって……エルデ様がやったんじゃないですかぃ!) 仕方なく、カラスの死体に近づいて頭を踏み潰し、首輪を抜き取るジエーinボン太くん。 (ンフ! それにしてもこのゲーム、本当に面白いにゃ! 主催者になれなかったのは残念だけど、 それならそれで楽しませてもらうぞい、ヴィンちゃんよ! 誰もが大それた野望に取り憑かれてチャンスを狙う 虚々実々の駆け引きと権謀術策。様々な世界から集った力と力のぶつかり合い……ま・さ・に!バトル・パラダイス! もはやこの老いぼれのテンションはヘブン状態、発狂確実じゃわい! エルデ様、今耳裏を嗅ぎにいきますぞい!) ピョンピョンと飛び跳ねながら、ダイタンクに向かうジエー。 この狂人は、何を知っていて、何を企んでいるのか。 「ネタバレ厳禁だにゃ!」 ……それは、誰にも分からない。今のところは、だが。 【カラス 搭乗機体:ウォドム(∀ガンダム) パイロット状況:死亡、頭部損壊、首輪喪失 機体状況:頭部損壊、機動不可 現在位置:F-5 荒野】 【エルデ・ミッテ 支給機体:ダイターン3(無敵鋼人ダイターン3) パイロット状況:良好 カラスの首輪を所持 機体状況:中損傷 弾薬小消費 ダイタンクに変形中 現在位置:F-5 荒野 第1行動方針:とりあえず首輪を調べて外せるかどうか検討する 第2行動方針:自機の機能を全て把握する 最終行動方針:AI1を奪還し、この殺し合いから帰還する】 【ジ・エーデル・ベルナル 支給機体:量産型ボン太くん(フルメタルパニックふもっふ) パイロット状況:良好 大興奮 背中と右手の甲に痣 ジエー状態 拘束 機体状況:良好 弾薬小消費 ボイスチェンジャーの不具合解消 現在位置:F-5 荒野 ダイタンク車内 第1行動方針:ちょっとやめてよね、人の頭の中を覗き見ようとするのは! ボクはそういう事をされるのが一番嫌いなんだよ、プンプン! 最終行動方針:それは秘密だよ~ん! 備考:何やら色々知っているようだが……? 次元力の行使は制限されているようだが……?】 【一日目 6 25】 BACK NEXT 021 振り向かずに走れ! 投下順 023 それぞれの事情 018 ゼロからの明日へ 時系列順 001 決意 登場キャラ NEXT カラス エルデ・ミッテ 036 超変身! 俺の名前を言ってみろ! ジ・エーデル・ベルナル 036 超変身! 俺の名前を言ってみろ!